思い出を着る@会ったことのない亡き祖父の着物
こんにちは!大阪・枚方・着物着付け教室サロン・ド・ヴィーヴルの山口あゆ美です。
昨日は久しぶりに雨が上がったと思ったら、今日もまた雨が降り出しました。
そんな中、我が家の庭に数年前に植えたミニバラが、今年はとても良く咲きました。
おうちのバラに合わせて、バラの帯を。
同じ色でした!

バラの水彩画のようなちょっと個性的な塩瀬の帯。

着物は、母の父(すなわち私の祖父)の形見の着物を祖母が自分の着物にと仕立て直したものなのです。
何紬かわからないのですが、ぼかしになっていて光沢もある、紬のいいの質感です。
母の父は、母が高校の入学式の朝に、起こしに行ったら、布団の中ですでに亡き人になっていたんだそう。。
若くして未亡人となった祖母は、おうちのお商売をしながら、娘たち4人を無事に社会に送り出し、夫を偲ぶ着物を自分用に仕立て直して着ていたのですね。
この着物を田舎の箪笥から発見した時、母がそのことを思い出し、話してくれたのでした。
「おばあちゃん、30代で未亡人になったんやね~。良くひとりで頑張ったね。。」と。。。