こんにちは!
AYU FRIENDSの山口あゆ美です。
この景色、
きっとご覧になったことが
あると思います。
なんとも神秘的で美しいこの景色は
琵琶湖西岸、高島市にある
白鬚(しらひげ)神社。
少し前までは
だあれも知らない場所だったのに
今や、SNSのおかげで
外国人も訪れる
パワースポットとしても有名な神社です。
こちらの神社の由緒は
観阿弥作の謡曲「白鬚」にも
見て取れます。
少し長いですが
あらすじに見られる由緒を
簡単に下記します。
帝に霊夢があり、
白鬚明神の地に
勅使(帝の使者)が立つ。
のどかな春の
白波美しい白鬚の宮に着くと
釣りをする翁と若者に会う。
翁は勅使に白鬚明神の縁起を語る。
釈迦入滅後、
琵琶湖のこの地に目を留められ
釣り糸を垂れていた翁に
この地を仏法結界の地とするので
譲るように告げるが
釣りをするところがなくなるからと
翁は断った。
その時、薬師如来が現れ
我は二万年前からここに住む主で
翁は我を知らないだろうが、
この山で仏法を開くべし、と言う。
翁も仏法を守ると誓い、
実は自分は白鬚明神だと明かす。
夜になると、勅使の前に
白鬚の神が出現、
空からは天女が、
湖水からは龍神が現れ
舞を勅使に見せて
夜明けとともに神々は飛行して去る。
社伝によると
ここ白鬚神社は、近江最古の大社で、
第11代垂仁天皇の創建(約2000年前)、
第40代天武天皇(675年)の勅旨をもって
比良明神の号を賜る、とのこと。
比良明神とはこの美しい山の神。
湖西をだんだん北に行くと
悠然と美しい姿が現れて
いかにも神の山、という神々しさ。
湖中大鳥居から見て一直線上の
道を挟んで山側に
本殿と拝殿があります。
御祭神は猿田彦命(さるたひこのみこと)。
天孫降臨の際、道案内をされた神で
この神社に祀られている猿田彦命は
白髪、白鬚の老人の姿で
延命長寿の神。
境内は、山に向かって上がる格好で
他の末社が祀られています。
内宮・下宮・三社の上には
弁財天、寿老人、
稲荷、天神さん、と勢揃い。
そして、
さらにその奥にも祠が見えます。
きっと、こちらの方が
この神社のルーツに違いない!と思い
整備されていない山道を
上がってみますと
ありました!
岩戸社と書いてあります。
なぜここに天岩戸が?と
疑問に思いましたが
なるほど、
猿田彦命の奥さんは
天鈿女命(あめのうずめのみこと)。
天岩戸の前で
ストリップのような舞を踊って
神々からやんやの歓声を浴びて
何事かと思った
天照大神(あまてらすおおみかみ)に
岩戸を開けさせた。
いわば功労者です。
猿田彦命の奥さんだから
ちゃんと祀られているんですね!
上から見ると
この祠から一直線上に
本殿ー拝殿ー湖中大鳥居と
並んでいるようです。
この祠、中は真っ暗で
横に回ると、
半分斜面に埋もれているんです。
(中の写真撮りたかったけど
さすがに罰があたるかと)
なんと、
横穴式石室だそうで
この山は、
横穴式古墳がたくさんある
古墳の山なんだそうです!
確かに
琵琶湖を臨む
気持ちのいい場所だからね。
大昔の人たちは
気持ちのいい場所に
お墓を作ったんです(^^)
岩戸社の横には
立派な磐座が。
もう、磐座好きな私からしたら
こここそが、原始の頃からの
神聖な山だった証拠だ!と
コーフンしてしまいます!!
↑奥に見えるのが岩戸社。
斜面に埋れてるでしょ!?
だって
この裏山は
明らかに空気が違うんですもの。
龍神の化身も何匹もお出迎え!笑
昔から名所であったため
歌碑や句碑もたくさん!
三尾の海に
綱引く民のてまもなく
立ち居につけて都恋しも
(紫式部)
四方より花引き入て鳰の海
(芭蕉)
しらひげの
神のみまへにわくいずみ
これをむすべば
ひとの清まる
(与謝野寛・晶子)
こんなに気持ちのいい場所だもの、
お釈迦様もここを気に入られるの
当たり前だと思います(^^♪
この白鬚神社を
湖中大鳥居だけ見に来るのは
もったいなさすぎます!
ただのパワースポット、
というだけじゃなく
ぜひ山の上まで上がって
本当の太古のパワーを
感じて下さいね。
道を渡るときは
本当に気を付けて下さい!
トラックびゅんびゅんです!
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