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チラ見えのおしゃれと込められた意味@八掛(はっかけ)

更新日:2022年5月21日

こんにちは!大阪・枚方・着物着付け教室サロン・ド・ヴィーヴルの山口あゆ美です。



着物をカッコ良く、美しく、スラッと着こなす。

私に似合うように着る。



着物が自分で着られるようになった人がみんな行き当たる問題ですよね。



どうすればそう見えるか!?をこれから数回に分けてお話ししたいと思います。



今日は八掛(はっかけ)について。




八掛とは、着物の裾にあたる部分と、衽(おくみ)という部分、合計8枚縫い付けられた裏地のこと。

それに加えて、今は袖口にあたる部分の袖口布も、女性の場合は八掛と同じ生地(同色)をつけることになっています。



↑絵はお借りしました。



表地が体とこすれて傷むのを防ぐ役割や、裾さばきをよくするため、そして美的な役割とがあります。



美的役割とは、座ったり歩いたりする時にちらっと見える部分であったり、袖口からほんの少し覗く色であったりするので、アクセントになったり、こだわりのおしゃれポイントになったりするわけです。



江戸時代に豪華なことが禁じられた時代には、こっそり八掛を赤い色や豪華な生地にする、ということが行われたそうで、八掛で年齢や、こだわればその人のセンスがわかるものでもあります。