オネエさまに教わった“たけのこ”

こんにちは!大阪・枚方・着物着付け教室サロン・ド・ヴィーヴルの山口あゆ美です。



ある日のこと。

私の行きつけの古着屋さんは何軒かあるのですが、一番ディープな場所にある古着屋さんでお宝を探していると、自転車を押してやってきた女性2人組がお店に入ってきました。



長い髪をくしゅくしゅとアップにして、ぴっちりしたGパンにTシャツ。

大柄でボンキュッボンのダイナマイトボディの年増のお姉さまでした。



「これお姉さんに似合うわよ~、ショータイムにいいじゃない」

「あらでもこんなのわたし、持ってるもの~。」

「じゃあこっちがいいんじゃない?ほら、いいじゃない!襟汚れてるのは、ここと入れ替えたらいいのよ」



と会話のお声を聞くに、もしやこの方々はオネエサマかな?と思う迫力ボイス。

そんなお店がありそうな場所にある古着屋さんなので、衣装として買いに来られたのかもしれません。

でも、和裁もなさるみたいで「お父さん、これ繰り越しどれくらいあるか見て」とかって、とっても詳しいオネエサマ方。



私がちょっと羽織っていると

「あら!よく似合ってるわよ~、いい色やわ~!」と声をかけて下さる。



「ありがとうございます~!サイズはぴったりなんやけど、ちょっとここが色あせてますよね・・」と私が言うと



「あ~~ホントやね~、でも上に羽織ったらわからないわよ」とオネエサマ。



ちょうど暑くなりかけた時のことで、冬の上着(塵除けや羽織)しか持っていない私は

「今の時期って上に着る物って夏の素材じゃないとおかしいですよね?私、夏の上着持ってないんですよね・・・」と言うと



「そうねえ~~、これはちょっといい着物やから、たけのこはあかんわねえ。。」



たけのこ?

なんじゃそりゃ。初めて聞く言葉。



「たけのこ、って何ですか?」とお聞きすると



「帯付きで何にも着ないことを“たけのこ”って言うんよ。いい着物の時は上に何も着ないで帯丸出しで歩いてると、ちょっとカッコ悪いの。『あらあの人、たけのこやね』って言うのよ。紬とかやったらまだいいけど・・・訪問着や付下げの時に何も羽織らずに歩くのは具合悪いわね。今の季節(単衣に変わりかけの季節)やったら、薄いストールかショール持ってるでしょ?お洋服用でいいから。そんなのを手に持ってるだけでもいいわ。」



とオネエサマが詳しく教えて下さる。



なるほど~~~。

たけのこ、って言うんだ。帯付き、って帯丸出しのことね。

なんとなくイメージできますよね。

上着を着ずに、帯を剝き出しでいる姿が、地面からにょきにょき生えてきたたけのこをイメージさせるのか。

はたまた、着物に帯だけの姿は、たけのこに皮がはりついてる姿をイメージさせるのか。



私は、せっかくきれいな帯を見せたい、っていう気持ちと、車移動が多いのと、羽織は今は長羽織が流行っているけれど持っていないのと、背があまり高くないから自分に似合うんだろうか?と思っていて、ふだん着の時は上着は着ないでいるのですが。



冬でも車移動だとカシミアのストールで事足りることも多くて。

めちゃくちゃ寒い時はお洋服用だけど着物でも大丈夫だと判断しているコートか、お茶会などの時はきちんとしたコートを着ます。



でも、確かに着物でお出かけすると、いつの間にかどこかで汚していることもあるので、帯を汚れる危険から守るという意味からも上着を着ることは理にかなっているのかもしれません。



いずれにせよ「生身を剥き出し」っぽいのがよろしくないんだろうな。

即物的というか、見せびらかす、というか。




ふだん着バージョン

せめて、手にショールを持つだけでも。




お店のご主人が「こんなん羽織はったらよろしで。」と見せてくれたのが、紗の塵除け。



ほお~。夏はこんな透ける素材の塵除け(コート)を着るのね。

今よくインスタなんかで見かけるのは、レースのコートや羽織。

私はレースが、なんか下着っぽさを連想してしまうので着ないけれども。



この透ける素材の紗のコートの下から、帯と着物が見える、というなんとも奥ゆかしいというか、色っぽいというか、これこそ日本人女性の美学!ですな。



イマドキの若い女の子たちが、裸みたいなキャミソールを着たり、お腹を出したりしてるけれど、そんな即物的なのとは違った秘められているからこその美しさ!

見えないから見たい、っていうのが大人の色気だわな!



なんてことを思っていると、オネエサマが

「そしたらお父さん、今日は失礼します。お姉さんもいいのん買うてね!・・・そやけどあなた、きれいよ~~~、よう似合ってる!」とお褒めのお言葉( *´艸`) 

きゃ♡どーしよ、スカウトされたら( *´艸`) 笑



オネエサマたちのお話の仕方、物腰が本当に女性らしくて、着物でもバッサバッサ歩いているわたくしは大いに反省したのでした。。。



そして“たけのこ”と女性の美学を教わった、貴重なひとときでした。




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